アイデア溢れるスモールビジネスの世界、その事例

スモールビジネスの世界はアイデアの宝庫です。
常に新しいアイデアを持った人々が起業し、ある人は成功し、ある人は惜しくも失敗に終わっては、諦めたり再起したりしています。
最近話題になったひとつの事例を紹介しましょう。
地方のヒーローショーに「悪者」を派遣するサービスというのが一部で話題になりました。昔から「〇〇マン」などという子供番組のヒーローを意識したキャラクターで地方の特産品などの宣伝活動をする試みは沢山ありましたが、近年ではクオリティが上がって、仮面ライダーやウルトラマンと見まごうばかりにカッコよくできたスーツの「ヒーロー」達が各地に登場しています。しかしヒーローショーには悪役がつきものです。どんなにほのぼのしたイメージのヒーロー、例えばアンパンマンにもばいきんまんという悪役がいます。
ですが自治体などの予算では、そこまで仕上げたヒーローに見合う質の「悪役」まで製造の手が回りませんでした。そこでそういったショーに出張する悪役怪人を派遣するというビジネスが誕生したのです。
確かに日本中にご当地ヒーローのよくできた着ぐるみは溢れているわりに、悪役までクオリティの高いものを作っているところはまずありません。また各自治体では悪者の着ぐるみまで幾つも作るほどの予算はなく、派遣してくれる会社があるとなれば大助かりです。しかも興業の場所は各地に散らばっているわけですから、同じものを使い回しても問題は生じません。
ヒーローショー自体は何十年も昔からある見世物です。
しかし悪役派遣業は新ビジネスです。この新ビジネスは、世間で求められるクオリティが上がってすそ野が広がったタイミングを見極め、当事者の手が届きづらいギリギリのニーズを捉えたのです。
非常に目端のきいたビジネスと言えるでしょう。
このように、スモールビジネスの世界は新しいアイデアに満ちています。仮想通貨やブロックチェーンといった華々しい新技術の世界だけではなく、昔からあるものにもビジネスチャンスは潜んでいるのです。